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そろそろ更新しようと思う(やる気)

アゴを横にずらすしぐさが意味すること

顎を横にずらすしぐさは適応行動と呼ばれる、ストレスを和らげたいときに現れる行動の一つであると考えられる。仕草の直後に発せられる言葉にストレスを感じている可能性が高く、嘘を見抜くための目印にすることができるかもしれない。

 人間の感情は表情に出るというのは周知の事実です。ポールエクマン博士という感情と表情に関する先駆的な研究を行ったアメリカの心理学者がいます。

博士の研究で"普遍的"とみなされたのは「怒り、嫌悪、恐怖、喜び、悲しみ、驚き」の6つの感情と表情とのつながりでした。

 私はHuluの「Lie to me」というドラマで表情分析学という分野があることを知って以来、人の表情がどんな感情を持っているのかについて興味を持ってきました。

今回は顎を横にずらす仕草とそれがどんなことを意味するのかについて書きます。

SMAPの謝罪会見で気になった表情

 実は1年ほど前のSMAP解散騒動の際に見かけた表情の中で、ずっと気になっていた表情がありました。下の動画の2:23に出てくる木村拓哉氏の表情を見てください。

一瞬だけ顎を横にずらすという仕草が出てきます。

 

謝罪会見を持ちだしたのは、私がSMAP解散や木村氏についてどうこう言いたいからではなく、単に表情・しぐさを分析することが目的です

顎を横にずらすという仕草

「自分たちは..(顎を横にずらす)...何があっても前を見て、ただ前を見て進みたいと思っています」

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この放送をリアルタイムで見ていた時から、なんで一瞬あんな仕草をしたんだろうと気になっていました。しかし、顎を横にずらす仕草の意味を検索しても、顎関節症の記事しか出てこず...

 

どうしても気になったので、試しに英語で検索してみたところ、参考となりそうな記事が見つかりました。下の記事です

参考記事の内容

元FBIの対スパイ捜査官のジョー・ナバーロ氏の経験が記事に書いてあります。

I first observed this behavior in 1975, while working as a police officer. While interviewing an individual accused of shoplifting I noticed he shifted his jaw to the side when I asked the question, “Have you been arrested previously for shoplifting?” After some consideration he answered, “No.” Something struck me about that jaw behavior that prompted me to ask a follow-up question, “That’s not accurate is it?” The man did the behavior again, shifting his jaw to the side, but this time he smiled. And with that, he said, “Yes, I have been arrested before.”

要約すると、

万引きの事情聴取の時、今までに万引きで捕まったことがあるかと尋ねた際、容疑者は顎を横にずらし少し思案した後「捕まったことはない」と答えたが、さらに追及してみるとそれは嘘だった。

と書いてあります。

 

なぜこのような仕草をするのかという疑問について、次のように書いてありました。

Why do we do this peculiar behavior? I think in part it helps to relieve stress. I know that when I do it the nerves in my jaw are stimulated (you can try this and see how it feels). When we stimulate nerves, (what I call pacifying behaviors and others call adaptive behaviors) even artificially, this helps to calm and soothe us. This is why we wring our hands and stroke our hair or massage our necks and temples when we are stressed. These external stimuli help us to calm ourselves. Which also explains why people under stress often increase their gum chewing. 

要約すると、

適応行動とよばれるこの独特な行動は、顎の神経が刺激されることで部分的にストレスを和らげる効果があるようだ。ストレスを受けた時、髪をなでたり、ガムを噛んで落ち着くのと同様だと考えられる。

ということでした。

なぜ木村拓哉氏はあの仕草をしたのか

元FBI捜査官の記事からわかることは【顎をずらす仕草】=【ストレスからの逃避】です。とりわけ仕草の直後に述べられたことに注意しなくてはならないことも分かります。

以上のことから、木村拓哉氏がなぜあのタイミングで顎を横にずらしたのかということについて、

 『何があっても解散しない』とコメントすることにためらい・抵抗の気持ちがあったから

 だと解釈しました。

 

もし、あなたが話している相手が顎を横にずらした後なにかを言った際には、本当にそう思っているのか?それは真実なのか?もう少し詳しく話を聞いた方がいいですよ!

 

この珍しい仕草はまだまだデータが少なく、元FBI捜査官がそういっているからという根拠しかありません。この仕草に関するデータをついて見つけ次第、追記していこうと思います。専門家の方からのコメントもお待ちしています。